AIで何枚か画像を作れたら、次に迷うのは「どれをAdobe Stockに出そう?」というところだと思います。気に入った画像が何枚もあると、私も簡単には選べません。
ただ、きれいに見える画像でも、よく見ると遠近感がおかしかったり、腕や指が不自然だったりすることがあります。今回は、私が申請前に見ているところと、似た候補をどう扱っているかを紹介します。
この記事は私の制作・選別の体験です。採用を保証するチェックリストではありません。Adobeの公式案内と、私個人の判断を分けてまとめています。
最初は細部より、画像全体の印象を見る
私がまず大切にしているのは、全体の印象です。ライティングは自然か、遠近感や影に違和感がないかを見ます。
ときどき、私が「時空が歪んでいる」と感じるような画像が出てきます。一つひとつの物はそれらしく見えるのに、画面全体では距離感や位置関係がおかしい。そんな画像は、無理に申請しない方が無難だと考えています。
細かい部分を見始めると、そこばかりに気を取られることもあります。まずは画像全体を眺めて、自然な場面として受け取れるかを確認します。
人物は、指だけでなく腕と関節のつながりも確認する
人物の画像では、指の本数はもちろん、腕の本数や関節の形もチェックします。手の動きについて指示が多くなると、腕が増えてしまうような画像ができることもあります。
私が気にしているのは、手の甲の指の付け根に余分な盛り上がりがないか、指の途中に関節が多く描かれていないか、といったところです。指先だけを見るのではなく、手から腕までつながりを追って確認します。
ただし、手は向きや握り方によって見え方が変わります。見える盛り上がりの数だけで判断せず、ポーズ全体として自然につながっているかを見ることが大切です。
Adobeの公式案内でも、生成AI作品では人体の形や比率などを確認するよう説明されています。小さな表示では気づかない部分もあるので、完成ファイルを実際の大きさで確認することも役立ちます。[1][2]
最後に背景を見る。主役が良くても見落とさない
人物や主役を見た後は、背景を確認します。不要な影が入っていないか、ごちゃごちゃしていないかも気にしています。
主役が気に入っていると、背景の違和感は見逃しやすいところです。画面の端まで一度見直すと、「ここだけ不自然だな」と気づけることがあります。
| 見る順番 | 私が気にするところ |
|---|---|
| 全体 | ライティング、遠近感、影、物の位置関係 |
| 人物の細部 | 指・腕の本数、関節、手から腕へのつながり |
| 背景 | 不要な影、ごちゃつき、主役以外の不自然さ |
気に入っていても、不自然な画像は申請しない
雰囲気が好きでも、細部や空間に不自然さが残っている画像は、そのまま申請には出しません。「気に入っている」と「申請に出せると思える」は、別の判断になります。
気に入った方向性なのに、申請できそうな候補が一枚もないときは、その画像を参照画像にしてmage.spaceで作り直すこともあります。
一からテーマを考え直すのではなく、好きな雰囲気を残しながら、もう一度生成してみる方法です。ただし、作り直した画像にも同じようにチェックが必要です。再生成しただけで不自然なところが全部直るとは限りません。
参照画像を使った制作は、前の記事「ChatGPTの画像をmage.spaceで再生成する方法」で紹介しています。参照には必要な権利を確認できる画像を使ってください。
似た候補は、アップロードと申請を分けて考える
似た画像が何枚かできて、自分では選び切れないこともあります。そのとき私は、自分なりの基準を満たした画像を候補としてAdobe Stockにアップロードし、良さそうなものから一枚ずつ申請して、結果を見ながら次を考えています。
ここでいう「候補に残す」は、Adobe Stockに採用されたという意味ではありません。アップロードしてある状態と、審査に申請した状態、採用された状態はそれぞれ違います。
正直、自分の判断だけで「品質の問題」になるか、「アドビコレクションで類似するコンテンツ」になるかを予測するのは難しいです。だからこそ、まずは私なりに良いと思えるものを選び、結果を次の見直しに使っています。
「品質の問題」だったら、ほかの候補も見直す
品質を理由に却下されたときは、残っている候補の中に、より品質が良さそうな画像があるかを確認し、選んだ一枚を申請することがあります。
その際は、候補をただ順番に入れ替えるのではなく、遠近感や影、人物の細部などをもう一度見ます。同じような不自然さが残っていれば、別の画像だから大丈夫とは考えず、見送りや作り直しを検討します。
「類似するコンテンツ」だったら、構図の違いを考える
類似を理由に却下されたときは、候補の中でも、王道から外れた構図のものを選んで申請してみることがあります。これは私が試している選び方で、構図を変えれば通るという意味ではありません。
自分の候補同士で違って見えても、Adobe Stockにある作品全体の中では似た内容になることもあります。「一番変わっているから」だけでなく、購入する人にとって違う使い道や見せ方があるかを考えたいところです。

採用されたら、残りを全部出すわけではない
一枚が採用された後は、その画像とは構図や使っている小物などが違い、気に入った候補があれば、バリエーションとして申請することがあります。
反対に、そこまでの違いがなければ、ほかのアップロードした画像はお蔵入りにしています。せっかく作った画像でも、全部を申請する必要はないと思っています。
Adobeの公式案内でも、似た候補から優れたものを選び、意味のある違いを持たせることが重視されています。わずかな色や角度の変更だけでは、十分な違いにならない場合があります。[3]
一枚ずつ申請すれば、似た画像を出し続けてもよいということではありません。類似画像の過剰な投稿はスパムとみなされ、アカウントへの措置につながる場合もあります。私の体験を参考にする場合も、申請の間隔より、作品そのものの品質と違いを大切にしてください。[4]
迷ったときは「今回出さない」も選択肢にする
申請前のチェックで、審査結果を全部予測できるわけではありません。私も、良いと思った作品が却下されることがあります。
それでも、全体の印象を見て、人物の細部を見て、最後に背景を見直す。この順番を持っておくと、何となく全部出すのではなく、自分で選ぶための基準になります。
不自然なら作り直す。違いが小さければお蔵入りにする。申請する画像を選ぶところまで含めて、制作の一つだと思っています。最初から完璧に判断しようとしすぎず、気づいた点を次の作品に生かしていきましょう。
掲載イラストは記事の説明用に生成したもので、実際の審査結果やAdobe Stock採用作品を示すものではありません。公式情報の確認日:2026年9月27日。
