Adobe Stock副業のメリット・デメリット|始める前に知っておきたいこと

夕方の窓辺にノートパソコンとペンタブレットを置いた、自分のペースで制作する机のイメージ Adobe Stock入門

「AIを使った副業に興味はあるけれど、本業と両立できるかな」。Adobe Stockを始めようか考えるとき、収入と同じくらい気になるのが、続けやすさではないでしょうか。

私は2017年8月にAdobe Stockを始め、写真からAdobeソフトを使った制作、そしてAI画像へと取り組み方を広げてきました。続けていてよかったこともあれば、今でも悩むこともあります。

私にとって大きなメリットは、自分のペースで取り組めることと、制作で覚えたことが本業でも役立ったこと。一方で、作品を作り、審査に通っても、それがすぐ売上につながるとは限りません。今回は、その両方を実体験から紹介します。

仕組みから知りたい方は、先にAdobe Stockとは?初心者向けの仕組み解説をご覧ください。

私が感じているメリット・デメリット

メリット気をつけたいこと
通常の素材投稿は、自分のペースで進められる作業時間に比例して報酬が出るわけではない
制作を通じてソフトの使い方を学べる制作・確認・投稿には時間や費用がかかる
過去の作品が繰り返し売れることがある新作が採用されても売れないことがある

メリット1:急な残業や予定が入っても、自分のペースで続けられる

受注型の副業では、依頼された仕事を決められた期日までに納めることがあります。その点、自分で作品を作ってAdobe Stockへ通常の素材投稿をする活動には、個別の依頼主と約束した納期がありません。

私がいいなと感じているのは、急な残業や飲み会が入っても、副業の納期を気にしなくてよいところです。本業や普段の生活に合わせて、自分のペースで制作できます。

もちろん、季節ものを作るなら使われる時期を考える必要はあります。それでも、「今日は予定が変わったから、制作は別の日にしよう」と調整しやすいことは、会社員として続けるうえで大きなメリットだと感じています。

メリット2:Adobeソフトの経験が、本業でも役立った

始めた頃は、写真もAdobe関連のソフトもよくわかっていませんでした。それでも制作を続けるうちに、ソフトには詳しくなれたと思います。

実際に、仕事で急にIllustratorを使うことがありました。そのときに難なく使えて、助かった経験があります。副業のために覚えたことが、本業でも役に立ったのは、続けていてよかったと感じた出来事です。

収入だけを見ていると、売れない時期はどうしても落ち込みます。ただ、私の場合は、制作を通じて覚えたことも手元に残っています。売上とは別のところにも、続けてきた意味がありました。

メリット3:以前作った作品が、何度も売れることがある

私の作品には、累計で50回、100回以上売れている画像や動画もあります。一度作った作品が繰り返し選ばれるのは、ストック素材を作る面白さのひとつです。

新しい作品を作っている間にも、以前の作品が売れることがあります。そうした作品が出てきてから、報酬が少し安定してきたように感じました。

ただし、すべての作品が売れるわけでも、今後も同じように売れ続けると決まっているわけでもありません。実際の収益と制作費については、約1万点採用された私の収益と費用で紹介しています。

デメリット1:審査に通っても、新作が売れるとは限らない

作っても作っても売れないときは、やはり少しへこみます。特に悩むのは、昔作った作品は売れているのに、最近審査に通った作品がなかなか売れないときです。

「審査に受かっているのだから、一定の基準を満たした作品は作れているはず。それなのに、なぜ新しい作品は売れないんだろう」と考えることがあります。

Adobeの公式案内では、投稿作品は技術面・権利面・クリエイティブ面の基準に沿って審査されます。審査の説明は、Adobe公式「Common reasons for content refusal」で確認できます。

採用されたことはうれしいですが、私の経験では、審査に通ることと、購入者に選ばれることには違いがあります。新作が売れない理由をひとつに決めつけることはできず、今も模索しているところです。

デメリット2:時間や費用をかけても、すぐに回収できるとは限らない

制作には時間がかかりますし、使うツールによっては費用もかかります。作品を作った時間に対して、決まった時給が支払われる働き方ではありません。

AIで画像を作る場合も、生成した画像の確認や修正、投稿の準備があります。画像ができたら、それで作業も終わりというわけではありません。

私自身、制作ツールに費用をかけています。だからこそ、始める方には、最初から私と同じ契約や制作量を目指すより、自分が無理なく続けられる範囲を考えてほしいです。使った費用と売上を分けて見ることも大切だと思います。

始める前に知りたかったのは「その作品がどう使われるか」

今、始める前の自分に伝えられるなら、構図や、作った作品が使われる用途を知っておくといいよ、と言いたいです。そこを知っていたら、最初から作り方も変わっていたかもしれません。

始めた頃の私には、そもそも「余白を残す」という発想がありませんでした。作った画像に、あとから文字を入れたり、別の素材を合成して使ったりすることまで考えられていなかったのです。

たとえば、花の画像を使った広告を想像してみてください。花そのものがきれいでも、大きな見出しや商品名を入れる場所がなければ、使う人が配置に困るかもしれません。花を少し端に寄せるだけで、文字を置く場所を作れます。

白い花を右側に配置し、左側に文字を置くための広い余白を残した構図
花を右側に寄せると、左側に見出しや商品名を置く余地ができます。余白の説明用に制作した画像です。

このように、文字などを置くための余白は「コピースペース」と呼ばれます。余白は、必ずしも何も考えていない空間ではなく、使う人のために残しておく場所でもあります。

もちろん、どんな画像にも大きな余白が必要なわけではありません。全面に使う背景なのか、文字を重ねる広告なのか、別の画像と組み合わせる素材なのかで、合う構図は変わります。

これから作るなら、「何を描くか」に加えて、次の3つを一度考えてみると、構図を決めやすくなると思います。

  • どんな場面で使う画像なのか。広告、ブログ、商品紹介など、ひとつ具体的に想像する。
  • 文字や商品を重ねるなら、どこに置けそうか。
  • 横長・縦長など、使う場所に合う形になっているか。

これは、余白を作れば必ず売れるという話ではありません。私が始めた頃に持てていなかった、「使う側から作品を見る」という視点です。

自由に続けられる良さと、売れないもどかしさの両方がある

Adobe Stockは、私にとって本業や生活に合わせて取り組みやすい副業です。ソフトの使い方を覚え、それが仕事で役立ったこともありました。

一方で、頑張って作った新作が売れず、悩むこともあります。自由なペースで取り組めることと、簡単に収益が出ることは、別々に考えておきたいところです。

これから始める方には、そんな両面を知ったうえで、まずは無理のない範囲で試してもらえたらと思います。作るときに「この画像は、どんなふうに使ってもらえるだろう」と少し考えてみる。それは、初心者の頃の私に伝えたいことでもあります。

※この記事は私個人の経験や感じ方をまとめたものです。収益や取り組みやすさには個人差があります。掲載画像は説明用に制作したイメージで、実際の作業部屋や販売作品ではありません。

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