Adobe Stockで採用されたのに売れない、という悩み
「審査には通ったのに、画像がなかなか売れない」「似たテーマの作品なのに、一方だけ売れる」「次に何を変えたらいいのか分からない」。Adobe Stockに投稿を続けていると、こんな悩みが出てきませんか。
私の投稿作品にも、販売につながった画像と、採用されてもまだ販売されていない画像があります。今回はその中から、指差し女性・秋のクリーム美容・ゴールド抽象背景の3組を実画像で見比べます。
見ていくのは、人物の動作、商品の見せ方、背景の情報量、文字や商品を足せる場所です。この記事を読んだあと、自分の作品について「どんな用途なら使ってもらえそうか」「次の制作では何を試したいか」を具体的に考えられるように整理しました。
販売の有無は私の作品で確認した結果です。一方、購入者がどこで使ったか、なぜ選んだかは確認できていません。この記事では販売結果・画像から見える違い・私の考察を分けて説明します。「現時点で未販売」は、これからも売れないという意味ではありません。
今回比較する画像と販売結果
比較する6枚は、いずれもAdobe Stockに採用された私の投稿作品です。各組で、販売を確認した作品と、確認時点で未販売の作品を並べました。条件をそろえた実験ではなく、実際の販売結果が分かったあとに選んだ比較例です。
| テーマ | 販売あり | 現時点で未販売 |
|---|---|---|
| 指差し女性 | 顔より高い位置で左上を指差す | 腕を胸の前に横切らせて指差す |
| 秋のクリーム美容 | クリーム容器と頬に添えた手が見える | 洗面台や複数の化粧品も写る |
| ゴールド抽象背景 | 金色の装飾が流れるように配置されている | 円弧状の金色の光が目立つ |
作品の保護と表示の軽さを考えて、小さな透かし入りプレビューを掲載しています。ここでは、構図や被写体の見せ方の違いを見比べます。
実際に売れた画像と未販売画像を3組で比較
比較① 指差し女性|指の向きと余白の使い方
販売あり

現時点で未販売

販売された画像では、女性が顔より高い位置で画面の左上を指差しています。未販売の画像では、腕が胸元を横切り、顔の近くから画面の左側を指差しています。どちらも明るい背景とピンクのブラウスの人物素材ですが、指先が案内する場所と、顔・手・腕のまとまり方が違います。
上を指差す動作は、案内する情報の場所を考えやすい
販売画像を使うなら、例えば指先の先に短い見出しを置く、画像の上側にある案内を示す、といった用途を想像できます。人物の動作と、見てもらいたい情報をつなげる配置です。女性の目線そのものは見る側へ向いているので、「目線が文字へ向いている」と説明するより、指差しの方向による案内として考える方が、この画像に合っています。
ただし、この画像の中に長い説明文や大きなボタンまで置けるとは限りません。指先の先に文字を置いたとき、指や顔と近づきすぎないか、画面端に寄りすぎないかを確認したいです。縦長の人物画像なので、横長バナーに使う場合は人物と文字の配置を改めて考える必要もあります。
胸元で指差す画像にも、近くの情報を案内する用途がある
未販売の画像は、顔と手の位置が近く、人物を大きく見せる印象があります。胸元を横切る腕が目立つため、その範囲に説明文を重ねると動作が分かりにくくなりそうです。一方で、人物の横にある項目を紹介する記事、短い案内を添えた人物カットなどには使い道を考えられます。
| 見る点 | 販売画像から考えられること | 未販売画像から考えられること |
|---|---|---|
| 指先の方向 | 左上に案内する情報を置く候補になる | 人物の近く、左側の情報を示す候補になる |
| 顔と手の位置 | 指差しの動作が顔より上に分かれている | 顔・手・胸元の動作が近くに集まっている |
| 文字を置く場所 | 指先の先と顔の周囲が重ならないか確認する | 腕が横切る領域を避け、文字量を絞って確認する |
| 想定用途 | 上側の見出しや案内への誘導 | 人物の表情を見せながら短い情報を紹介する用途 |
私が次に試したいのは、「指差し女性を作る」だけでなく、何を、どの位置で案内する女性なのかを先に決めることです。案内したい情報の場所と動作が合っているかを、制作前に考える材料になります。
文字を置ける場所の見方や確認方法は、コピースペースとは?人物・美容AI画像で使いやすい構図を作る方法で詳しく紹介しています。ここでは、今回の作品の違いに絞って見ています。
比較② 秋のクリーム美容|商品が伝わる構図とは?
販売あり

現時点で未販売

販売された画像では、女性がクリーム容器を持ち、もう一方の手を頬に添えています。未販売の画像にも女性と容器が写っていますが、洗面台や並んだ化粧品など、日常のケアを感じさせる情報がより多く入っています。
この比較で気になったのは、容器があるかどうかより、容器とケアの動作に、どれくらい注意が集まるかです。販売画像は人物が大きく、頬に添えた手と容器を一緒に捉えやすい印象があります。
申請したときは気にならなかったのですが、こうして2枚を比べると、未販売の画像は笑顔なのに顔に影がかかっていることが気になりました。私には、明るい笑顔と顔の暗さが少しかみ合っていないように見えます。笑顔を活かす美容素材なら、販売された画像のように顔まで明るく見える方が使いやすそうだと思いました。
商品を紹介する画像と、生活の場面を紹介する画像
販売画像は、クリームを使うケアのイメージ、秋のスキンケアを紹介するビジュアルなどを想像しやすい構図です。顔、頬に添えた手、容器がまとまっているので、購入者が短いメッセージを添える場合にも、何を伝える画像かを考えやすそうです。
未販売画像は、洗面台や複数の化粧品があることで、朝の美容習慣や自宅でのケアを扱う記事の見出し画像にも向いていそうです。背景の情報量が多いことは、場面を伝える用途では魅力になります。商品一つに注目してもらいたい用途とは、求められる見せ方が違うのだと思います。
| 見る点 | 販売画像 | 現時点で未販売の画像 |
|---|---|---|
| 容器の見え方 | 人物の手元にある容器に注目しやすい | 持っている容器に加え、周囲の化粧品も見える |
| 人物の動作 | 頬に添えた手と容器を一緒に見せる | ケアする人物と洗面台の場面を見せる |
| 背景の役割 | 人物とケアの印象を支える | 生活空間や美容習慣の説明にもなる |
| 想定用途 | クリームや季節のスキンケアを紹介するビジュアル | 自宅の美容習慣やケアの場面を紹介する記事 |
商品の近くに、文字を置けるとは限らない
両方とも、人物や容器、植物、窓などが写っています。背景が明るいという理由だけで、そのまま長い文章を載せられるわけではありません。顔や容器を避けて文字を置くと、窓枠や小物と重ならないかも見たいです。
商品紹介を想定するなら、「見出しをどこに置き、容器をどの大きさで見せるか」。美容ライフスタイルの記事なら、「画像の外にタイトルを置き、ケアの場面全体を見せるか」。同じ美容素材でも、このように用途から考えると、必要な余白が変わります。
次の制作では、商品とケアの動作を主役にする案、生活の場面を主役にする案を、用途を分けて考えてみたいです。背景の小物についても、何を伝えるために必要なのかを考えて選びたいです。
比較③ ゴールド抽象背景|似たテーマでも販売結果が違った
販売あり

現時点で未販売

販売された画像には、金色の装飾が流れるように配置されています。未販売の画像では、右上の円弧状の金色の光が印象的です。どちらも黒と金を中心にした縦長の背景で、下部に商品を見せるための台座があります。
文字を置く場所と、商品を合成する場所を別々に見る
販売画像は、装飾の流れが台座の周囲までつながり、下部にも光や飾りの情報が集まっています。華やかさや動きを感じさせる背景として使う案が考えられます。その一方で、商品の輪郭を重ねたとき、金色の装飾と紛れないかは確認が必要です。
未販売画像は、円弧状の光が上側のアクセントになり、中央の暗い領域と台座を分けて捉えやすい印象があります。中央付近に短い広告コピーを置く案や、台座に商品を載せる案を考えられます。ただ、載せる商品の高さによっては、光の円弧や装飾と重なる可能性があります。
私はこの2枚を見るとき、余白の広さだけでなく、台座の上に置く商品の大きさと、文字の領域を同時に確保できるかを確認したいです。背の高いボトルと低いクリーム容器では必要な場所が違います。想定する商品を一つ仮置きしてみると、背景だけでは気づきにくい違いが見えそうです。
この2枚は、見た目だけで販売結果を説明しにくい
人物の動作や商品が主役の美容画像と比べると、ゴールド背景の2枚は、用途も基本的な構成も近いと感じます。「装飾が流れているから売れた」「円弧があるから売れなかった」と、この比較だけで説明するのは難しいです。
商品広告、特別感を出したいキャンペーン、ギフトの紹介など、どちらにも想定できる用途があります。装飾の見え方を制作の参考にはできますが、販売の違いについては、採用時期やタイトル・キーワードも合わせて確認したい組です。
3組を比較して気づいたこと
1.購入者が使う場面を、一つ具体的に考える
「指差し女性」「美容画像」「ゴールド背景」というテーマだけでは、使う場面はまだ広いままです。「上の案内を示す」「クリームのケアを紹介する」「台座に商品を合成する」と一つ具体化すると、必要な動作や小物、余白を選びやすくなります。次の制作条件を決める視点になります。
2.人物の動作と、商品の主役を言葉にする
指先がどこを案内しているか、頬に触れる手が何を伝えているか、容器が画面の中でどんな役割を持っているか。自分で短く説明できると、単に雰囲気がきれいかを見ているときより、何を変えたいかがはっきりします。
3.同じジャンルでも、構図や装飾で用途の印象が変わる
人物を大きく見せる、生活の小物を入れる、金色の光を上側に集める。それぞれ違う使い道を考えるきっかけになります。ただ、未販売画像にも用途は見つかりました。今回の比較は、売れた画像だけを正解にするためではなく、それぞれの画像が何を伝える素材なのかを見直すために使いたいと思います。
販売されなかった理由は、画像だけでは分からない
ここまで画像の見せ方を比べましたが、販売結果には画像以外の条件も関わります。今回の6枚では、次の条件をそろえていません。
| 確認したい条件 | 比較するときに気をつけること |
|---|---|
| 採用時期・販売されていた期間 | 長く販売されている作品と、最近採用された作品をそのまま比べない。季節ものは需要がある時期も考える。 |
| タイトル・キーワード | 同じテーマでも説明の仕方が違う可能性がある。画像の内容に合った言葉かを確認する。 |
| 競合作品・購入者の需要 | 似た用途の選択肢や、その時期に必要とされるテーマは、今回の画像だけからは分からない。 |
| 検索結果での露出 | 未販売という結果だけでは、見られたうえで選ばれなかったのか、見つけてもらえていないのかを区別できない。 |
| 偶然による影響 | 少数の作品の販売有無から、一つの構図の優劣を決めない。 |
今回の比較は、販売結果を知ったあとに選んだ事例です。投稿した全作品を対象に、条件をそろえて調べたものではありません。「左側に並べた画像が全部売れたから、左寄せ構図が売れる」といった結論も出せません。左右はこの記事の表示順で、販売要因ではないからです。
売れたかどうかを比べるときは、販売されていた期間や季節、タイトル・キーワードも合わせて考えたいです。未販売という結果だけで構図が悪かったと決めつけず、次の制作を考える材料にしたいと思います。
タイトルやキーワードの準備については、Adobe Stockのタイトルとキーワードの付け方も参考にしてください。今回の6枚の実際の設定を比較した結果ではなく、投稿準備の方法を紹介した関連記事です。
次の画像制作で試してみたいこと
自分の作品を一枚選び、次の項目を順番に確認してみてください。全部を一度に変更するより、まず一つの用途に対して気になる点を一つ選ぶと、次に作る画像の条件を決めやすくなります。
- 主役は明確か。 人物、容器、台座のどれを見せたいかを一文で書けるか。
- 購入用途が想像できるか。 「美容」だけで終わらず、商品紹介、ケア習慣の記事などを一つ挙げられるか。
- 余白は用途に合っているか。 見出しを置く場所と、商品を合成する場所を分けて考えられるか。
- 人物の動作に意味があるか。 指先が案内する方向や、手と容器の関係が、伝えたい内容に合っているか。
- 同じジャンルの別作品との差があるか。 色や小物だけでなく、使う場面や伝える内容を説明できるか。
- タイトル・キーワードは画像に合っているか。 写っていないものや、確認できない効果を付け足していないか。
- 販売期間も見ているか。 採用されたばかりの作品を、短期間の未販売だけで判断していないか。
例えば指差し素材なら「人物はそのままの方向性で、案内する見出しの位置を先に決める」。クリーム美容なら「商品を紹介する用途を選び、容器と顔の動作を見せる」。背景なら「仮の商品を置き、装飾と輪郭が重ならないか確認する」。今回の比較から、次に試したい制作案が見えてきました。
次のテーマそのものが思いつかないときは、Adobe Stockで売れないとき、私が見直していることで、過去の作品から発想する方法や、ChatGPTへの相談例を紹介しています。今回の実画像比較と合わせて、次に試すことを一つ決める材料にしてください。
まとめ|売れた画像を参考にしながら、次の制作を考える
今回の3組では、指先が案内する場所、クリーム容器と人物の動作の関係、金色の装飾と商品を置く領域に違いがありました。実際の作品を並べると、「きれいにできているか」だけでは気づきにくい、素材の使い道を考えられます。
ただ、未販売の画像にも想定できる用途があり、ゴールド背景のように、見た目だけでは販売結果を説明しにくい組もありました。販売実績は次の制作のヒントとして使い、採用時期やタイトル・キーワードも合わせて振り返りたいと思います。
私もAdobe Stockへの投稿を続けながら、制作した画像とその後の結果を見比べていきます。まずは自分の作品を一枚選び、「何に使ってもらえそうか」「何を主役として見せるか」を書いてみてください。その答えから、次に試したい構図を考えてみるとよいと思います。
アイキャッチは説明用のAI生成イラストです。
